合宿免許を途中で退校したら、どうなるの? 転校はできる?

合宿免許を途中で退校したら、どうなるの? 転校はできる?

 

約2週間の短期間とはいえ、合宿生活やクルマの運転がどうしても合わず、合宿免許をやめたくなった場合、どうすればいいのでしょうか?
自宅を離れての合宿生活や、生まれてはじめての運転教習で、何かと不慣れなことだらけの合宿免許。
「もう帰りたい!」「地元の教習所に通えばよかった」とついつい弱気になってしまう方も少なくありません。
今回は、そんなときの選択肢となる途中退校や転校について解説します。
どうしても合宿免許の継続が難しくなってしまったときには、無理して続ける必要はありません。
事前に少しでも気持ちが楽になるように、この記事を読んで知識を身につけておいてください。


目次

  1. 退校したら、料金は返金されるの?
  2. 合宿免許から通学免許に「転校」できるの?
  3. 転校は可能だが、「教習期限」があることを忘れてはいけない!
  4. 転校費用について
  5. 「退校」と「転校」は同じではない
  6. この記事のまとめ

1.退校したら、料金は返金されるの?

退校したら、料金は返金されるの?

合宿免許を途中で退校する場合には、未受講分の教習料金と事務手数料が返金されます。
ただし、支払った金額から受講した教習料とテキスト代、入学金といった初期費用を差し引いた金額が返金されるため、合宿教習の初期だからといっても、全額近く返ってくるわけではないので心得ておきましょう。

合宿免許ローンの場合は、ローン契約そのものを取り消すことはできません。
未受講分の料金について教習所から返金を受けて返済するか、受講分の料金のみを返済していくのか、ローン会社との契約によって返済方法は変わってきます。
また、退校の場合は、自宅から教習所までの往復交通費は支給されません。

詳しい返金内容は、各教習所によって異なるので、事前に相談して、しっかり説明を受けるようにしましょう。


2.合宿免許から通学免許に「転校」できるの?

合宿免許から通学免許に「転校」できるの?

合宿免許がどうしても合わない場合には、いくつかの条件がありますが、地元の教習所などの通学コースに転校することが可能です。
全国の指定教習所では、転校制度が設けられているため、合宿免許で受けた教習内容を引き継いで、別の教習所に転校することができます。
反対に、通学免許の教習所から、教習内容を引き継いで、合宿免許に転校することはできません。
通学免許の教習所から、教習内容を引き継いで、通学コースのまま別の教習所へ転校することは可能です。

<教習内容を引き継いで転校できるのか?>

合宿 ⇒ 通学 ・・・〇転校可能
通学 ⇒ 通学 ・・・〇転校可能
通学 ⇒ 合宿 ・・・×転校不可

ただし、転校するときに必ず知っておいてほしいのが「教習期限」です。


3.転校は可能だが、「教習期限」があることを忘れてはいけない!

転校は可能だが、「教習期限」があることを忘れてはいけない!

教習内容を引き継いで転校したい場合に注意しなければならないのが「教習期限」。
「教習期限」内であれば、転校先の教習所でも、受けてきた教習内容をそのまま引き継いで、教習を受けることができます。
普通車の教習期限は、教習開始日から9ヶ月間です。
たとえば、7 月 1 日に教習をスタートした場合の教習期限は、9 ヶ月後の 3 月 31 日までとなります。
この期限内で技能教習と学科教習のすべての教習過程を終える必要があります。
付け加えていえば、この期間内であれば、転校は何度でも可能なのです。
ただし、教習期限が迫っている場合には、転校を受け付けてくれない教習所もあるので、十分に留意してください。

◆教習期限が切れてしまったときは・・・
A. 「1段階の途中」で期限切れになった場合

1 段階の途中で期限切れになってしまった場合は、残念ながら、受けてきた教習内容はすべて無効になり、最初からやり直しになります。

B. 「2段階の途中」で期限切れになった場合

2 段階の途中で期限切れになってしまった場合も、残念ながら、受けてきた教習内容はすべて無効になります。
しかし、仮免許の有効期限が交付後 6 ヶ月間となっているため、この有効期限が残っている場合には、「仮免許所持」という扱いになり、「仮免許所持プラン」を設けている教習所に入校することができます。


4.転校費用について

転校費用について

それでは、転校先の新たに通う教習所には、どれだけの費用が必要になるのでしょうか。
基本的には、教習料金は、教習進度によって変わってきます。
しかしながら、教習内容を引き継げたからといって、卒業までの残りの教習料だけを支払えばいいのかというと、そういうわけではありません。
また、教習初期に転校したからといって、再び全額に近い費用を支払うケースもほとんどないようです。

新たな教習所に入校するための「必要総額」から、すでに教習を受けた費用が差し引かれるイメージです。
この必要総額には、まだ受けていない教習料金のほかに、新たな教習所への入学金などが含まれていることを理解しておく必要があります。
参考までに、合宿免許から仮免所持の状態で、地元の教習所の通学コースに転校した場合で、新たに約 20 万円以上の費用がかかります。
先の合宿免許からの返金額を残りの教習費用に充てたとして、転校するには、5~12 万円以上もの追加費用がかかることが多いです。
追加費用として、先述した新たな通学教習所への入学金や、合宿免許の教習所での転校手数料などが余分に必要になるからです。
いずれにしても、合宿免許をそのまま卒業する場合より費用がかかってしまうことを理解しておいてください。


5.「退校」と「転校」は同じではない

「退校」と「転校」は同じではない

「転校」は、教習期限内であれば、何度でも教習内容を引き継いで、教習所を移ることができます。
しかし、「退校」となると、退校=解約となるため、たとえ教習期限が残っていたとしても、受けた教習内容はすべて白紙状態になってしまい、また最初からやり直しになります。

退校するときには、きちんと返金されるとはいえ、また最初から入校し直すことになれば、時間も費用もあらためて必要になってくるので、途中で退校を考えるなら、教習期限内での転校を検討すべきです。
全国の指定教習所では、転校制度が設けられているので、転校したい理由をしっかり合宿免許の教習所に説明して相談するようにしてください。


6.この記事のまとめ

この記事のまとめ「合宿免許を途中で退校したら、どうなるの? 転校はできる?」

今回は、「合宿免許を途中で退校したら、どうなるの? 転校はできる?」というテーマでお話ししてきました。
さまざまな理由から、合宿免許で上手く行かずに、一時的に「やめたい!」と思うことは、よくあることです。
実際に「やめたい」「転校したい」と相談に来られる方は一定数存在します。
クルマの運転では、運転操作に慣れるまでに少し時間がかかり、運転自体に恐怖心をもってしまうケースはめずらしくありません。
そのような方でも、なんとか踏ん張って合宿免許を無事に卒業されたり、あるいは、合宿免許から地元の教習所に転校して、
気持ちを新たに通学し、3 ヶ月後に無事に免許を取得されたりして、今は元気に運転されています。

教習生の方は、「やめたい」と悩むことや「転校」することを、決して恥ずかしいことだとは思わないでください。
退校してしまうと貴重なお金も時間も無駄になってしまいます。

全国の指定教習所では、転校制度を設けられています。
また、転校手続きも決してむずかしいものではありません。
合宿生活中に「きびしいな」「ツライな」「辞めたいな」と思ったときには、退校=解約をあっさり決めてしまわずに、この記事を参考に教習所スタッフに相談するようにしてください。

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