やっぱりMT に乗りたい!普通車AT 限定解除の方法や費用、難易度を解説!

普通車AT限定解除方法や費用、難易度を解説

「AT 限定免許を取得したけど、やっぱりMT 車にも乗りたい!」という方は少なくありません。
スポーツタイプのクルマを意のままに操り、ドライブフィーリングを思う存分に味わいたい方。
あるいは、仕事上で、大型のトラックやバス、MT 仕様の社用車に乗らなければならない方など、さまざまな理由でMT 免許への切り替えを検討しています。
AT 限定免許の保有者が、MT 免許に切り替えるには、限定解除をする必要があります。
今回の記事では、普通車のAT 限定解除の方法や費用、難易度について解説します。


目次

  1. AT 限定免許とMT 免許の違い
  2. AT 限定免許の限定解除を行う方法
  3. この記事のまとめ

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1. AT 限定免許とMT 免許の違い

AT 限定免許とMT 免許の違い

AT 限定免許とMT 免許の技能面における違いは、クラッチワークの有無です。
AT 車では、発進時や加速・減速時にトランスミッションへの指示操作をクルマが自動で行ってくれていました。
ところが、MT 車では、手でシフトレバーを、足でクラッチペダルを、その都度操作する必要があります。
したがって、MT 車を運転する際には、足だけでも、アクセルとブレーキ、そしてクラッチの3つのペダルを踏みかえて操作することになります。
この操作をクラッチワークといいますが、この操作方法の有無が、すなわちAT 限定免許とMT 免許における違いなのです。

教習所のカリキュラムにおいても、MT 免許の方がAT 限定免許より習うべき内容が多くなるため、技能教習が3時限分だけ多くなっていて、料金も2万円程度高くなっています。
ただし、たった3時限分だけの差とはいえ、クラッチワークを習熟するには、それなりの慣れが必要。
たとえば、クラッチワークが未熟なうちは、クルマの発進時に、AT 車にはなかったエンスト(エンジンストップ)を起こしてしまうことでしょう。
MT=マニュアル・トランスミッションというだけあって、すべての挙動がマニュアルによって操作されるため、意のままに操れるようになるには、自分なりにコツを掴むまでの時間と回数が必要になるのが一般的です。

MT とAT の違いを詳しく解説している記事はこちら!

関連記事⇒『普通免許のAT とMT、どっちいがいいの?その違いとメリット・デメリットを解説


2. AT 限定免許の限定解除を行う方法

AT 限定免許の限定解除を行う方法

AT 限定免許は、AT 車に限定して運転できる免許です。
運転できる車種について限定を受けている免許なのです。
履歴書などに保有免許を記す場合にも、必ず「AT 車に限る」や「AT 車限定」と記載しなければいけません。
そのため、AT 限定免許の保有者が、MT 車を運転したい場合は、「限定」を取り除く必要があります。
それがAT 限定免許の「限定解除」です。
ちなみに、AT 限定免許の保有者が、そのままMT 車を運転すると、道路交通法違反第91条 によって検挙対象になることをよく覚えておいてください。

AT 限定免許を取得している人が、限定を取り外してMT 免許に切り替えるには、技能面でMT 免許との違いを埋める必要があります。
それでは、AT 限定免許の限定を解除する方法とその内容についてご紹介していきます。

限定解除を行うには2つの方法があります。
「教習所で教習を受ける方法」と「運転免許センターで一発試験を受ける方法」のいずれかになります。
いずれの方法にしても、限定解除を受けるには、MT 車を操作する技能レベルが一定の合格ラインに達しなければいけません。
このことをよく理解して、限定解除を目指しましょう。

A. 教習所で「限定解除」教習を受ける

教習所に行って、AT 限定免許の「限定解除」の教習を受ける方法です。
前述したように、技能面でAT 限定免許とMT 免許との違いを埋める必要があります。
教習所で「限定解除」教習を受ける場合、4時限分の教習を受け、さらに検定に合格しなければいけません。
実際にMT 車で教習を受け、クラッチワークを学び、技能レベルが合格ラインに到達するまでじっくり練習することができます。
教習所内のコースで、基本的な操作から学ぶことができ、AT 限定の免許取得時の教習と同じように、発進・加速減速や後退、S 字カーブやクランク、そして坂道発進や踏切通過などをしっかり練習できることが魅力。
最後に実施される検定(審査)も、教習コースを使用して実施されるため、自身の技能レベルを確かめられる上、検定に合格すれば、MT 操作に対して自信を得られるでしょう。
教習所に通う方法は、ほとんどのAT 限定免許の方におすすめできる方法です。

【 教習内容 】

普通車AT の限定解除教習の目的は、クラッチワークの習得です。
手でシフトレバーを、足でクラッチペダルを操作するクラッチワークを身につけるためには、主に次のような技能教習が行われます。

  • クラッチペダルとシフトレバーの操作(ギアチェンジの方法)
  • 発進と停止
  • 加速と減速時のギアチェンジ
  • S 字とクランクでの走行
  • 踏切手前の停車および発進(通過)
  • 坂道発進
  • バック駐車と方向転換
  • みきわめ(技術の習熟度を測り、一定の技能レベルに到達していれば、限定解除の卒業審査に進むことができます。)
  • 限定解除の卒業審査(不合格の場合は、補習を受けて再試験を受けることになります。)

<注意事項>

限定解除の教習を受ける場合、ほとんどの方がAT 車での運転経験をある程度もたれているかと思います。
そのため、最初の免許取得時とは違って「自分流の運転」がクセになっていることが少なくありません。
しかしながら、教習所でのみきわめや検定(審査)では、教習所が定める運転技術やマナーが審査基準になっています。
みきわめや検定時に「自分流の運転」で走行した場合、教習所が定める審査基準にそぐわないために不合格になるケースが見られます。
教習所では、常に定められた運転技術やマナーを基準に教習を行っているので、自分流でそれなりの運転経験があることが、かえって裏目に出てしまう場合があるのでくれぐれも注意してください。

【 教習に必要な時限数および日数 】

■技能教習:4時限以上(3日)
 ※技能教習のみで、学科教習はありません。
 ※場内コースのみで、路上教習はありません。

★技能審査(卒業検定)に合格すると、「技能審査合格証明書」が授与されます。
 そして、運転免許センターに「技能審査合格証明書」を持参して申請手続きを行えば、即日MT 免許への切り替えが完了できます。

【 限定解除の教習費用 】

■費用(参考料金)
・教習料金:55,000 円(税込)
・検定(審査)料金: 6,600 円(税込)
 ※追加教習(補修)の料金:4,400 円(税込)
 ※上記は全国の教習所の平均的な料金です。詳しくは、通われる教習所にご確認ください。

■検定(審査)受験に必要なもの
・普通車AT 限定免許証
 ※IC 免許証の場合、暗証番号が必要で、加えてマイナンバーカードか本籍記載の住民票が必要。
 ※IC 免許証=本籍地の記載がない免許証
・写真
・認印
・眼鏡やコンタクト(視力検査があるため、視力矯正が必要な方のみ)
・教習所で指定された持参物

B. 運転免許センターで「一発試験」を受ける

いきなり運転免許センターに行って「限定解除の技能審査」を受ける、通称「一発試験」を受験する方法です。
教習所で「限定解除」教習を受けずに、MT 免許の技能を有していることを証明するわけですから、かなり難易度が高く、おすすめできる方法とはいえません。
運転免許センターでの一発試験では、現役警察官が試験官を担当するため、合格率がとても低くなっています。
もちろん受験費用がかかるので、何度も受験していると、結果的に費用も時間も労力もかなり費やすことになります。
したがって、この一発試験は、MT 車の運転技能をすでに十分に有している方向けの受験方法だと考えるとよいでしょう。

【 一発試験に必要な日数】

一回で合格できれば、最短1日。

【 一発試験の受験費用】

■費用
・試験手数料:1,400 円
・車の使用料:1,450 円
 ※再受験の場合、その都度、上記費用が必要になります。

■受験に必要なもの
・普通自動車AT 限定免許証
・受験票
・限定解除審査申請書
・眼鏡やコンタクト(視力検査があるため、視力矯正が必要な方のみ)
・技能審査合格証明書

<注意事項>

AT 限定免許の保有者は、公道でMT 車の運転練習をすることはできません。
スーパーやホームセンター、ショッピングモールなどの広い駐車場での練習も認められません。
もし運転練習をした場合、無免許運転で検挙される対象になることを覚えておいてください。
したがって、MT 車の運転練習が可能なのは、歩行者と車両の交通のない安全な私有地や貸切走行コースを利用するほか選択肢はありません。
現実的に考えても、教習所に通う方法が合理的だといえるでしょう。


3.この記事のまとめ

普通車AT限定解除方法や費用、難易度を解説

今回は、普通車のAT 限定解除の方法や費用、難易度について解説してきました。
限定解除を受けるためには、AT 限定免許にはなかったMT 免許特有のクラッチワークの技能を習得する必要があります。
AT 限定免許の限定解除の方法は2つ。

方法1:教習所に通って「限定解除」教習を受ける方法
方法2:運転免許センターに行って一発試験を受ける方法

いずれの方法でも、クラッチワークの技能を習得していることを証明しなければなりません。

方法1:教習所に通って「限定解除」教習を受ける方法

■必要な時限数と日数:4 時限以上(3日)
■必要な費用:教習料金:55,000 円(税込)、検定料金: 6,600 円(税込)
 ※追加教習(補修)の料金:4,400 円(税込)
 ※上記料金は参考料金。詳しくは、教習を受けられる教習所にご確認ください。
■難易度:教習所の場内コースでクラッチワークの運転操作を基本から学ぶことができ、しっかりとMT 車の
 技能を身に付けられるオススメの方法。

方法2:運転免許センターに行って一発試験を受ける方法

■必要な日数:合格できれば最短で1 日
■必要な費用:試験手数料:1,400 円、車の使用料:1,450 円
 ※再受験の場合、その都度、上記費用が必要になります。
■難易度:教習所でMT 車の運転技能を学ぶことなく、文字通り「一発試験」を受けることになります。
 試験官も現役警察官で合格率もかなり低い傾向にあります。一般的な方法ではありません。

おすすめできる限定解除の方法は、方法1:教習所に通って「限定解除」教習を受ける方法 です。
最初にAT 限定免許の教習を受けたときのように、教習所で基礎から操作方法を学び、場内コースで実際の運転シーンをシミュレーションし、しっかりと実力を身に付けられることで、十分な自信につながります。
また、現実的にも、MT 車で練習できる場所はかなり限定的であるため、教習所に通う方法が理にかなっているといえます。
クラッチワークはコツを掴んでしまえば、慣れとともにMT 車を意のままに操れるようになります。
何とも言えない楽しい新たな感覚が待ち受けていますよ。
ぜひMT 免許を取って、あなたの乗りたいクルマでカーライフを楽しんでくださいね。

知りたいこと、不安なこと
なんでも直接相談するのが早いです!

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