卒業検定に落ちないための対策ポイントや合格率を徹底解説!

卒業検定に落ちないための対策ポイントや合格率を徹底解説!

 

合宿免許で実施される最後の技能試験となるのが卒業検定。
卒業検定は、仮免の技能検定とは異なり、場内コースと路上コースの両方で実施される総決算となる試験です。
今回の記事では、前回の『卒業検定に落ちたら、どうなるの?卒検の内容を徹底解説!』に引き続いて、卒業検定特集の第2弾として、卒業検定の合格率や難易度、そして、落ちないための対策ポイントを詳しく解説していきます。


目次

  1. 卒業検定の合格率は 90%?その難易度は?
  2. . 卒業検定に落ちないための対策ポイント
    1. 卒業検定の内容を確認しよう
    2. 卒業検定に落ちないための攻略ポイント
  3. この記事のまとめ

1.卒業検定の合格率は 90%?その難易度は?

卒業検定の合格率は 90%?その難易度は?

卒業検定と聞くと、厳しくて難しそうなイメージをもつかもしれませんが、じつは卒業検定の合格率は 90%程度といわれています。
90%程度という合格率を見てしまうと、「これなら楽勝!」とちょっと安心するかもしれません。
たしかに、仮免の技能検定(修了検定)の合格率が 80%程度であることから、卒業検定の合格率の方が高いといえます。
しかしながら、約 90%の教習生が合格するとはいえ、残りの 10%程度は何らかの理由で不合格になっているという事実を忘れてはいけません。
もし卒業検定に落ちてしまったら、合宿生活が自動的に延長になってしまいます。
卒検に落ちると、少なくとも 1 時限以上の補習教習を受ける必要があるため、補習教習や延泊、卒業検定を再受験するための費用などが追加で必要になってきます。
合格率 90%という数字から、決して卒業検定を甘く見ないようにしましょう。

※教習所によっては、一定回数まで無料で再受験できるプランや、追加料金が一切かからないプランもあるので、心配な方は、プラン選びの際に検討するようにしましょう。


2.卒業検定に落ちないための対策ポイント

卒業検定に落ちないための対策ポイント

卒業検定は、技能教習の総まとめとなる試験。
合格率 90%ということは、10 人に 1 人、100 人に 10 人が不合格になっています。
路上コースでの検定でもあることから、単なる運転技術だけでなく、総合的な状況判断能力も試されます。
ここでは、卒業検定に落ちないための対策ポイントを詳しく解説していきます。

2-1. 卒業検定の内容を確認しよう

卒業検定では、一人きりで公道を安全に運転する技能や知識・マナー、判断能力が備わっているかをテストされます。
つまり、これまで受けてきた教習の集大成となる内容となります。

○試験時間:場内コースで 5~10 分程度。 路上コースで 20~25 分程度。
○検定コース:場内コースと路上コースの両方を使って実施。
○採点方式:減点方式 / 100 点満点中 70 点以上で合格

走行するコースは、仮免の技能試験と同様で、助手席に座る試験官から指示されます。
指示されたコースを間違っても減点対象にはなりませんが、コースを間違ったからといって、慌てて運転ミスをしてしまった場合には、減点されてしまうので注意が必要です。
検定ではありますが、実際に公道を運転していることを忘れてはいけません。
実際に公道で慌てて誤った操作をすると、自分だけではなく、ほかの車両や歩行者を巻き込んで事故を起こしてしまうことになりかねません。
道を間違えたり、判断に迷ったりしても、次に取るべき動作を考えて、落ち着いて運転することが大切です。
また、卒業検定の採点方式は、仮免の技能試験(修了検定)と同様で「減点方式」です。
持ち点を 100 点満点として検定を開始し、検定終了時に 70 点以上残っていれば合格。
仮免の技能検定と同じで、少々のミスを2、3 回してしまったからといって不合格になることはありません。
ただし、信号無視や速度超過など、危険を伴うような大きなミスがあった場合には、即失格となり、検定が終了する場合もあります。
採点の基準は、運転技術に問題はないか、道路交通法や運転マナーが守れているか、状況判断は的確か、など公道を一人だけで安全に運転することができるかをチェックする、というポイントに変わりはありません。

2-2. 卒業検定に落ちないための攻略ポイント

卒業検定の内容を確認したら、次は卒検に落ちないためのコツ、対策ポイントを解説していきます。
教習中から検定直前、そして検定本番で使える対策方法をお伝えします。

対策1. 普段の教習中から意識すること

第1段階、第2段階ともに教習を何となく受けている人が見受けられることがあります。
出席すること、あるいは欠席しないことを目的にしてしまっていると、あとで技能検定を受けるときに大きな後悔をすることになるかもしれません。
運転免許の技能教習は、学校のように「出席すること」や「欠席しないこと」を目的としているのではなく、一人で安全に運転できるようになるための「運転技能を習得すること」を目的としています。
何となく技能教習を受けるのではなく、毎回一つひとつの教習課題をクリアできるように、技術を身につける目的意識をもって受けることが大切です。

対策2. 苦手意識があるところを克服する

第1段階での基礎的な運転技能、第2段階での路上運転における応用技術や判断など、これまで受けてきた教習の中で、自分でもどこか苦手意識があるところや自信がもてないところはないでしょうか。
自分の中でどこか苦手意識がある運転技能があれば、卒業検定に自信をもって臨むことができません。
そのやや不安を抱えた精神状態が、卒業検定でのミスや焦りにつながりやすくなります。
とりわけ路上コースには、一般の車両や歩行者が往来しており、こちらの都合のいいようには動いてくれません。
苦手意識や自信のない運転技能、状況判断が不確かなシチュエーションがある場合には、卒業検定までの教習の中で指導員に質問して、自分の中で確かな自信に変えておきましょう。

対策3. 指導員にアドバイスをもらう

卒業検定前までくれば、なかには自分の運転に対して自信満々になっている人も少なくありません。
しかし、公道での運転経験が乏しい教習生にとって、その自信は過信でしかありません。
路上コースとなる公道には、当然のことながら、一般車両や歩行者が行き来しているため、いつどんな予測不可能なシチュエーションに見舞われるかもしれません。
また、運転に慣れてきたら、ついつい丁寧さに欠ける運転をしがちになります。
教習所では、安全に運転する技能と知識・マナーを習得することを目的とした指導を行っています。
そのため、卒業検定では、少しでも危険な運転、つまり安全に運転できなかった場合には、検定を即終了して不合格になります。
運転技能に自信がもてない人はもちろん、運転技能に自信がもてつつあるような人も、卒業検定前の教習では、指導員に自分の運転に対して率直なアドバイスをもらうとよいでしょう。
いずれの場合にも、卒検合格に直結する大きな助言になることは間違いありません。

対策4. イメージトレーニングをする
イメージトレーニングをする

卒業検定で走行する路上コースは、指導員から事前に教えてもらうことになります。
第2段階の教習中に何度か運転したことのあるコースが検定コースになるので、普段の教習中から検定をイメージしておくと、本番での緊張や焦り、苦手意識もずいぶんと和らぎます。
また、路上コースだけでなく、場内コースにも同様のことがいえます。(検定では場内コースも含まれます。)
いかに普段の教習での運転が大切なのか、ということがわかりますね。

対策5. 試験官にも伝わるようにアピールする

卒業検定では、公道を往来する一般車両や歩行者、障害物や信号、標識を認識して、安全に運転できるかをテストされます。
そのため、安全確認は絶対に怠ってはならない動作になります。
自分では安全確認をきちんとしているつもりでも、検定では、試験官に伝わらなければ減点対象になってしまいます。
仮免の技能試験(修了検定)のときと同じように、目や顔を少しだけ動かすのではなく、安全確認の動作が試験官にしっかり伝わるように、意識的にややオーバーな動きをすることが大切です。
合格するためのコツとして、ぜひ実践してください。

対策 6. ミスしても焦らない、あきらめない!

卒業検定の採点方法は減点方式で、持ち点 100 点でスタートして、検定終了時に 70 点以上あれば、晴れて合格です。
検定途中に「エンストしてしまった!」「縁石に当たってしまった!」などといった失敗があると、どうしても動揺してしまい、その後も思うように本来の実力を発揮できないまま、ズルズルと崩れてしまう方がいます。
もう一度申し上げますが、卒業検定では、検定終了時に 70 点以上あればよいのです。
まず、エンストや縁石に接触しただけで不合格になることはありません。
一発で即不合格になるのは、信号無視や一旦停止の無視など危険運転に該当するものだけです。
卒業検定では、小さなミスをしても、焦らず、あきらめず、いつも通り落ち着いて運転することを忘れないでください。

対策 7. 過信や油断は一瞬で不合格を呼ぶ

特に苦手とする運転技能もなく、スムーズに教習スケジュールを進めてきた方にありがちなのが、過信や油断から一つのミスで不合格になるケースです。
このケースでは、むずかしいシチュエーションや操作ではなく、路上コースでの一旦停止の見落としや信号無視など不注意による一発アウトが見受けられます。
自分自身も周囲もまったく予想していなかった一発不合格は、まぎれもなく油断や過信からきたミスによるものです。
緊張や焦り、あきらめとは正反対ですが、車の運転はそれだけ精神状態が影響するものだと認識しておいてください。

対策8. 万全の体調管理をする

前述したように、精神的なものが運転に影響することはまぎれもない事実ですが、体調管理もできていなければ、検定本番で実力を発揮することがむずかしくなります。
卒業検定ともなれば、合宿生活も大詰めを迎えて、誰もが疲労の色が現れてくる頃でもあるので、この時期は心身ともにリラックスして体調管理に努め、万全の状態で検定に臨めるようにしましょう。


3.この記事のまとめ

この記事のまとめ

今回は、前回の『卒業検定に落ちたら、どうなるの?卒検の内容を徹底解説!』に続いて、卒業検定特集の第2弾として、卒業検定の合格率や落ちないための対策ポイントについて詳しく解説してきました。
卒業検定の合格率が、仮免の技能検定より高いというデータをご紹介しましたが、あくまでデータであり、10 人に 1 人の確率で落ちている人がいることを忘れてはいけません。
卒業検定で走行するコースは、一般の公道であり、当然のことながら、一般車両が往来し、歩行者や自転車も行き交っていますので、注意深く丁寧な運転が求められます。

記事内でお伝えしてきた対策ポイントをしっかり押さえて、万全の状態で卒業検定を受けられるように準備することが大切です。
しっかりと準備することができれば、落ち着いて安全に運転することができるはずです。
無事に卒業検定に合格すれば、晴れて合宿免許を卒業です。
あともう少しです。健闘を祈ります!

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