合宿免許で一時帰宅はできるの?知っておきたい条件と注意点

合宿免許で一時帰宅はできるの?知っておきたい条件と注意点

合宿免許では、約2週間にわたって宿泊施設に滞在して教習を受けます。
もし免許合宿中に、想定外の出来事が起きてしまった場合、一時帰宅することはできるのだろうか?
あるいは、合宿期間中にどうしても外せない予定がある場合、その日だけ一時帰宅することは可能なのだろうか?
合宿免許に参加する上で、とても気になるところですよね。
そこで今回は、「合宿免許では一時帰宅はできるのか?」「一時帰宅ができるとすれば、どんな場合なのか?」を注意点とともに詳しく解説していきます。


目次


1.一時帰宅は原則 NG!その理由は?

一時帰宅は原則 NG!その理由は?

合宿免許に参加している最中に、一時帰宅することは可能なのでしょうか?
結論から言うと、ほとんどの教習所では、免許合宿中の一時帰宅は原則 NG となっています。
ここでは、その理由について説明していきます。

◎理由1|タイトなスケジュール

合宿免許の最大の魅力は、短期間で運転免許が取得できることです。
通学教習と比較すると、通学で少なくとも2ヶ月間以上かかるところを、合宿免許では約2週間で済みます。
合宿免許では、最短期間で卒業できるように効率的なスケジュールがタイトに組まれています。
通学教習のように毎回予約する必要がなく、毎日集中的に教習を受けることができるのです。

また、この毎日集中的に教習を受けられることは、とりわけ技能教習においてはメリットが大きいのです。
クルマの運転技術を習得するには、まず操作感覚を身に付けるまでの慣れが必要。
この慣れるまでには一定の期間や運転頻度が必要で、合宿免許の毎日集中的に運転できる環境は、圧倒的に有利に働くのです。
もちろん、学科教習においても、短期集中で学び、そのまま忘れないうちに学科試験に臨める環境は、合格率を上げてくれます。

最短で運転免許が取れるように効率的なスケジュールが組まれているので、想定外に一時帰宅することで、スケジュールの途中で穴をあけてしまうと、再度合流することが困難になるのです。

◎理由2|運営側の事情

もう一つの理由は、最短期間で運転免許が取得できるように、タイトなスケジュールが組まれていることに加えて、それを運営する教習所側の事情があります。
合宿免許の教習所では、全国から集まる大勢の教習生を受け入れて、宿泊施設も併せてスケジュールを回しています。
入校者を受け入れては、卒業させていくとサイクルの中で、欠席や遅刻などでスケジュールに穴を開ける人が発生するたびに、再度合流の調整をしていると、収拾がつかなくなってしまうのです。
特に春休みや夏休みといった繁忙期は、すべてのプランが満員になるので、とても調整できるような余地はなくなります。
そのため、予定外に一時帰宅することになった場合は、もとのスケジュールに復帰できることはなく、卒業日が遅れて延泊になることがほとんどです。
「たった一人ぐらい何とかなるだろう?」と思われるかもしれませんが、そういうワケにはいきません。
合宿免許では、なるべく予定外に一時帰宅をしないように心掛けましょう。


2.一時帰宅が認められる条件とは?

一時帰宅が認められる条件とは?

合宿免許では、短期間で運転免許を取得できるようにタイトなスケジュールが組まれていること、また教習所側の運営面での事情から、原則として一時帰宅が認められていません。
しかし、場合によっては、例外的に一時帰宅が認められるケースがあるので解説します。

◎ケース1|事前に申し出る場合

免許合宿に参加申し込みをする時点で、一時帰宅が必要になることがわかっている場合です。
この場合には、教習所に相談して認められると、例外的に一時帰宅が可能になります。
たとえば、卒業式や入社式、学校行事や病院での検査・健診、親族の結婚式や法事などがそれに当たります。
ただし、春休みや夏休みといった繁忙期には、運営上の混乱を招くため、認められないケースが多くなっています。
一時帰宅後に再度入校する場合、本来の教習スケジュールから遅れることになるため、延泊が必要になることにも、あらかじめ留意しておく必要があります。
また、一時帰宅に際する往復の交通費は自己負担になります。

◎ケース2|年末年始

年末年始には、多くの教習所が運営をお休みします。
年末は 12月29日か30日で終えて、年始は1月3日か4日から教習をスタートします。
また、教習所だけではなく、宿泊施設も年末年始休業になるところが多いので、教習生は一時帰宅して年末年始を自宅で過ごし、年始から免許合宿を再開させる形になります。
この場合、教習所と宿泊施設側の都合によって、教習生に一時帰宅をお願いする形になるため、往復の交通費が支給されます。
一方で、教習所が年末年始休暇になっても、宿泊施設によっては営業を続けるところがあります。
食事は出ませんが、年末年始も宿泊施設に滞在することが可能です。
食事については、各自が自由に飲食店やコンビニなどで調達する形になります。
この場合、一時帰宅をするしないは自由になるので、一時帰宅する人にのみ往復の交通費が支給されます。
また、年末年始の休暇を挟む場合は、通常のスケジュールよりも卒業までの期間が長くなることを留意しておく必要があります。

◎ケース3|体調不良やケガをした場合

免許合宿中の体調不良や不慮のケガは誰にでも起こる可能性があります。
軽症で一時的なものであれば、回復するのを待って復帰すればよいのですが、長期療養や隔離が必要な場合には、一旦帰宅することになります。
新型コロナウイルスの流行以来、感染拡大防止の観点から、教習生は体調の異変に気付いたら、無理せず早めに申し出るようにしてください。
「せっかく参加した以上、何とかして卒業したい」という気持ちは理解できます。
しかし、もし伝染性の感染症だった場合、ほかの教習生や教習所のスタッフ、あるいはそれ以上の大きな規模で、危険を及ぼし、迷惑をかけることになるかもしれません。
一旦帰宅が必要になった場合、もし自力で帰宅が困難であれば、ご家族に迎えに来ていただくなどして、安全を期してお帰りいただくようにしていますのでご安心ください。
再入校については、完全に回復してからのご相談になります。

◎ケース4|仮免試験に3回不合格になった場合

教習所を卒業するには、必ず仮免許試験に合格しなければいけません。
合宿免許では、この仮免許試験に3回不合格になった場合、一旦自宅へ戻されることになります。
そして、住民票に記載されている住所地を管轄している運転免許センターで、仮免許試験を再び受験して合格してくる必要があります。
無事に合格して来れば、ご相談の上、再入校することができます。
この場合は、教習生が3回も受験して合格できなかったので、教習生側に責任があることから、交通費は支給されません。


3.一時帰宅する場合の注意点

一時帰宅する場合の注意点
◎注意点1|例外的に一時帰宅する場合

一時帰宅については、各教習所によって、それぞれの対応が異なることに留意しておいてください。
年末年始を含むプランなど、あらかじめ一時帰宅が想定されているケース以外は、原則的に一時帰宅は認められていません。
そのため、突発的な理由で、例外的に一時帰宅する場合には、当初プランで示されていた卒業予定日から遅れることを理解しておく必要があります。
どれくらいの遅延、延泊になるのかは、それぞれの教習所や時期によって異なります。
また、一時帰宅する際の往復交通費についても、各教習所によって対応が異なるので、詳細を確認するようにしましょう。

◎注意点2|再入校する場合

一時帰宅のあと、再入校するにあたっては、あらためて教習所に相談してください。
また、再入校する際には、次のような有効期限に注意してください。

・合宿免許で初日に受けた教習日から9ヶ月以内に、第2段階の技能検定(みきわめ)に合格しなければならない。
・第2段階の技能教習(みきわめ)に合格した後、3ヶ月以内に卒業検定に合格しなければならない。
・第1段階の技能検定に合格した後、3ヶ月以内に仮免学科試験に合格しなければならない。
・仮免許証の有効期限は発行日から6ヶ月で、期限内に次の手続きをすべて完了しなければならない。

➀第2段階の教習
②卒業検定(第2段階の技能検定に合格したあとに受ける最終の技能検定)
③本免許学科試験(教習所での卒業検定合格後、運転免許センターで行われる学科試験のこと)

★仮免許証の有効期限が切れてしまった場合は、再び仮免許証を取得する必要があります。


4.合宿免許での一時帰宅はなるべく回避しよう!

合宿免許での一時帰宅はなるべく回避しよう!

今回は、合宿免許では一時帰宅が可能なのか? そして一時帰宅ができるとすれば、どんな場合なのか?について、一時帰宅する際の注意点とともに詳しく解説してきました。

合宿免許では、一時帰宅を原則認めていません。
その理由は、合宿免許は最短期間で卒業できるようにタイトなスケジュールを組んでいること。
そして、全国から集まる大勢の教習生を宿泊施設と併せて管理運営している性質から、一人ひとりの離脱と復帰に対応しきれないからです。

ただし、例外的に一時帰宅が認められる場合があります。
たとえば、参加申し込み時にわかっている予定があり、事前相談して認められた場合や年末年始プラン、体調不良や不慮のケガをした場合や、仮免試験に3回不合格になった場合などです。

とはいえ、一時帰宅が認められたとしても、再入校後は、当初のスケジュールよりも卒業が遅れ、延泊が必要になるので追加費用も発生してきます。
予期せぬ事情やトラブルの発生は仕方がないとして、合宿免許では、その特性から一時帰宅を原則的に認めていないので、やはり、なるべく一時帰宅をせずに参加することが望ましいです。

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