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合宿免許で延長になるケースとは?延泊になる確率や回避方法も解説
合宿免許は、短期間で運転免許が取れることが何よりの魅力。
とは言うものの、「みんなが皆、全員が免許をすんなり取得できるのだろうか?」「合宿免許で期間延長になることはないのだろうか?」と考えたことはないですか?
「わたしだけ検定に合格できなかったら?」「運転センスがなくて、教習について行けなかったら?」などと不安がよぎり、合宿免許の申込みを躊躇する人も少なくありません。
たしかに、運転の技術や知識が未熟な状態の人に、人命に関わるクルマの運転免許を簡単に与えてはくれません。
そこで、今回の記事では、合宿免許において、どんな場合に期間が延長になるのか?延泊になる可能性は?そして、延長にならないようにする方法についても解説していきます。
目次
- 合宿免許で延長になるケースとは?
- 合宿免許で延長になると、費用はどうなるの?
- 合宿免許で延長になる確率は低い?
- どうしても延長できない場合、再入校や転校はできるの?
- 合宿免許で延長しないためのポイントと対策
- この記事のまとめ
1.合宿免許で延長になるケースとは?
合宿免許を検討している人の中には、「短期間で教習所を卒業できる合宿免許は、教習項目のクリアレベルが緩いのでは?」 あるいは「各検定の合格基準が低いのではないか?」などと、いわば都市伝説のような噂を信じたり、希望的観測から間違った認識をもっていたりする人がいます。
しかしながら、そのようなことは一切ありません。
教習所によって合格率に多少の違いはありますが、合宿免許も通学教習も合格基準は同じです。
それでは、合宿免許で延長になる代表的なケースを紹介しましょう。
A. 補習や再受験になった場合
技能教習の各項目で課題をクリアできず、次の項目に進めない場合には、「補習」を受けることになります。
検定ほど厳しい合格基準ではないものの、何度も同じミスをくり返すなど、基準をクリアできない場合には、次回の教習でも同じ項目の課題について補習を受けなければならず、進度は足踏み状態になります。
また、修了検定や仮免学科試験、卒業検定で不合格になった場合には、「再受験」する必要があるため、次の段階に進むことができず、同じように足踏み状態になります。
このような場合には、残念ながら延長することになってしまいます。
そして、ぜひ留意しておきたいこととしては、各検定を再受験することになった場合は、補習とは異なり、翌日すぐに再チャレンジできない可能性があるということです。
これは、教習所によっては、各検定の実施曜日が定められていて、検定が毎日実施されているわけではないためです。
合宿免許は、タイトなスケジュール構成になっている上に、このような事情も絡むため、滞在日数が延びてしまうのです。
B. 体調不良や寝坊などで教習を欠席した場合
合宿免許では、自宅から遠く離れた土地の慣れない宿泊施設で、知らない人たちと一緒に教習生活を送ります。
ふだん慣れ親しんだ環境と異なるため、自ずとテンションが上がり、自覚しなくても心身ともに受ける疲労は相当なものです。
そのため、合宿生活に慣れたころに体調を崩しやすく、朝寝坊も頻発しがちです。
合宿免許では、時間厳守、遅刻厳禁のため、朝寝坊してしまった場合は欠席になります。
理由が、体調不良であれ、朝寝坊であれ、欠席してしまうと、補習と同様に次回の教習まで足踏み状態になってしまいます。
合宿免許のスケジュールは、短期間で集団が卒業できるようにタイトになっているので、たった一人だけだとしても、振替教習などのイレギュラーな変更がむずかしいのです。
C. 一時帰宅をして教習を欠席した場合
合宿免許では、「合宿入校不可地域」というルールがあり、自分の住民票に記載されている住所の近隣地域外の教習所に入校することになっています。
そのため、一時帰宅となれば、自ずと少なくともその日の教習を欠席することになり、教習スケジュールの進捗に遅れが生じることになってしまうことから、合宿免許では、一時帰宅が原則として認められていません。
もちろん、急な用事やどうしても出席しなければならない行事などがある場合は、その限りはありません。
しかし、そのような場合においても、欠席することには違いがないため、期間を延長することになり、卒業日が遅れてしまうことを留意しておきましょう。
2.合宿免許で延長になると、費用はどうなるの?
延長になってしまったときには、なるべく少ない延長日数で済ませるようにしても、通常は追加料金が発生します。
延泊することになるので、宿泊施設の利用料やプランによっては食事代も追加でかかってきます。
しかし、大丈夫です。
延長になっても追加費用が発生しない「保証」が付帯したプランを選んでおけば、何も怖くありません。
保証の内容は、教習所によって様々ですが、
たとえば、
例1:卒業するまで追加料金は一切なし
例2:追加の技能教習〇時限まで無料
例3:宿泊施設利用料と食費が延長〇日分までは無料
例4:検定料が〇回まで無料
というような、とても手厚くありがたいバックアップ内容が備わっています。
もちろん、保証内容で上限設定のあるものは、上限をオーバーしてしまうと、追加料金が必要になるので留意しておく必要があります。
上限設定のあるものから完全無料のものまで、プラン選びの際には「保証制度」を必ず確認しておくことをお勧めします。
安さだけにこだわって、保証が付いていない低料金プランを選んだものの、現地で延泊になり、結果として最高値プランを超えてしまっては何の意味もありません。
事前に、すでに運転免許を持っている人の体験談を聞くなどして、自分に適した保証内容はどの程度なのか?安心できるものを見定めるようしましょう。
3.合宿免許で延長になる確率は低い?
ストレートで最短卒業を狙う人も少なくない合宿免許。
データでは、実際のところ、延長になる可能性はそれほど高いものではありません。
100 人の参加者がいれば、100 人全員が必ずストレートで卒業できるほどではありませんが、真剣に教習を受けて、体調不良などアクシデントもなければ、80~90%の人が予定通り無事に卒業しています。
延長になる割合は低いとも言えますが、油断は禁物です。
4.どうしても延長できない場合、再入校や転校はできるの?
補習や検定の再試験を受けるなどして、合宿期間を延長しなければならなくなったとしても、「スケジュール的にこれ以上の期間延長はできない」という事情がある人も少なくないでしょう。
そのような場合には、合宿免許を一旦中断して、再入校することができるほか、地元の教習所などの通学コースに転校することも可能です。
4-1. 合宿免許に再入校する
<再入校の条件>
A. 教習初日から 9 ヶ月以内で、みきわめ(技能教習の最終時限)に合格するための期間が十分に残されていること。
B. みきわめに合格した日から 3 ヶ月以内で、卒業試験に合格するための期間が十分に残されていること。
C. 修了検定に合格した日から 3 ヶ月以内で、仮免許学科試験に合格するための期間が十分に残されていること。
※期間内に仮免許学科試験に合格できなかった場合は、「みきわめ」が無効になります。
D. 仮免許証の有効期限は、取得してから6ヶ月以内。その有効期限内で卒業検定に合格するための期間が十分に残されていること。
上記の条件を前提として、さらに再入校を受け入れる教習所側と調整しなければならない条件が2つあります。
- 再入校したい時期が繁忙期と重なっている場合、宿泊施設を確保できなかったり、教習スケジュールを調整できなかったりすることがあるため、前もって調整する必要があります。
- 合宿免許を契約した際の保証内容や保証期限の有無を確認する必要があります。
A~D の 4 条件に、受け入れ側の教習所との2つの調整事項をクリアすれば、再入校が可能です。
4-2. 地元の教習所の通学コースに転校する
合宿免許がどうしても合わない場合、いくつかの条件がありますが、地元の教習所などの通学コースに転校することが可能です。
全国の指定教習所では、転校制度が設けられているため、合宿免許で受けた教習内容を引き継いで、別の教習所に転校することができます。
ただし、合宿免許で受けた教習内容を引き継いで転校したい場合には、「教習期限」に注意する必要があります。
<教習内容を引き継いで転校する場合の条件>
A. 教習期限
普通車の教習期限は、教習を開始した日から9ヶ月間。
たとえば、8月1日に教習をスタートした場合の教習期限は、9ヶ月後の4月30日です。
この期限内に技能教習と学科教習のすべての教習過程を終えられるだけの十分な期間があることが条件です。
◆教習期限が切れてしまったときは
A. 「1段階の途中」で期限切れになった場合は、受けてきた教習内容はすべて無効になります。
B. 「2段階の途中」で期限切れになった場合、受けてきた教習内容はすべて無効になります。
ただし、仮免許の有効期限が6ヶ月間なので、有効期限が残っている場合、「仮免許保有者」として「仮免許所持プラン」を設けている教習所に入校することが可能。
B. 転校費用
合宿免許の教習所から地元の教習所の通学コースに転校する場合、転校費用が必要になります。
卒業までの残りの教習費用と転校先の教習所への入学金、合宿免許の教習所への転校手数料などが新たにかかってきます。
合宿免許の教習所からの返金があるものの、合宿免許でそのまま卒業する費用より割高になってしまうということを留意しておく必要があります。
5.合宿免許で延長しないためのポイントと対策
合宿免許で延長になる代表的なケースを見れば、注意すべきポイントと対策が見えてきます。
決してむずかしいことはなく、自己管理を厳しくすることで対策が可能です。
ポイント 1|教習を真剣に受けること
実技にしても、学科にしても、一つひとつの教習を集中して真剣に受けましょう。
卒業までのロードマップは、毎日の一つひとつの積み重ねが大切です。
ポイント 2|体調管理が大切
不慣れな環境で、はじめての運転教習を毎日受けることになるので、身体的にも精神的にも相当なストレスがかかります。
また、約 2 週間という長丁場であることも、体調を維持することがむずかしい原因です。
合宿生活を楽しむことも大切ですが、ハメを外し過ぎずに規則正しい生活をして、体調を維持することが成功のカギといっても過言ではありません。
ポイント 3|試験対策は万全に
学科試験のポイント
学科試験は、交通ルールや運転マナーなどに関する問題に答えるもので、いわゆる「ひっかけ問題」が多いのが特徴。
対策としては、過去問を解くことが一番効果的です。
過去問を解いていくと、出題傾向や「ひっかけ方」がわかってくるので、空き時間にコツコツと少しでも多くの問題を解いておくとよいでしょう。
仮免許学科試験で不合格になると、追加費用を支払って再度受験しなければなりません。
また、仮免許学科試験で 3 回不合格になると、一旦自宅に戻り、地元の免許センターで学科試験を受け直さなければならなくなり、合宿期間を大幅に延長せざるを得ない状況に陥ってしまうので、十分な注意が必要です。
技能検定のポイント
技能検定は、減点方式で 100 点を満点として 70 点以上が合格です。
ポイントは、教習中に教わった通りに「安全運転」ができているかどうかが採点基準になることです。
そして、精神的に落ち着いて運転できるかどうかも大きく影響してきます。
減点方式なので、ミスを連発しなければ、大した問題ではなく、信号無視などの重大なミスがなければ大丈夫なのです。
自分で自分の運転を確認するように、一つひとつの運転動作を落ち着いて行うことが大切です。
6.この記事のまとめ
今回の記事では、合宿免許において、どんな場合に期間が延長になるのか? また、延長になる確率や、延長にならない
ようにする方法について解説してきました。
合宿免許では、参加者の 80~90%がストレートで卒業しているというデータがあります。
延長になっている 10~20%の人たちが延長に陥っている原因・理由も明らかになっています。
急な用事やアクシデントがない限り、自己管理をして、まじめに集中して教習を受ければ、基本的に恐れなくても大丈夫です。
「延長」を必要以上に恐れることなく、ぜひストレートで最短卒業を目指してください。
株式会社ドリーム(ドリーム運転免許センター)
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