もう怖くない!知っておきたい「高速教習の流れとポイント」を徹底解説

2025.08.20

2025.08.21

もう怖くない!知っておきたい「高速教習の流れとポイント」を徹底解説

「高速教習」と言えば、「スピードが怖い」「合流が難しそう」と恐怖心や不安感をもつ方が多いのではないでしょうか。
しかし、事前に教習内容の流れを把握し、ポイントを押さえておけば、必要以上に怖がるようなことはありません。
今回は、これから免許を取ろうと考えている方や高速教習を控えた教習生の方に向けて、怖さや不安を解消するために、高速教習の流れとポイントを詳しく解説していきます。
この記事を読んで、事前に教習の流れとポイントを掴んでおけば、高速教習は怖くなくなりますよ!

1.高速道路とは? 一般道との違いを知る

高速道路とは? 一般道との違いを知る

高速教習を受けるタイミングは、通常では技能教習の第二段階をひと通り終えた時点です。
自動車学校の技能教習では、高速教習を受けるまでは、ずっと教習所内の構内コースと公道の一般道で行われます。
そのため、教習生の皆さんが「高速教習」というだけで、その未知の世界に対する怖さや不安感が生まれるのも無理はありません。
そこで、ここではまず高速道路がどのようなものなのか、一般道と比較して、その特徴について理解を深めていきましょう。

速度制限

高速道路と言えば、まず「スピードが速い!」というイメージではないでしょうか。
もちろん、一般道の上限速度よりも速く設定されていますが、高速道路では、最低速度も決められていることに注
意してください。
高速道路の速度制限は、一般的には次の通りになっています。

高速道路: 最高速度100㎞/h(または80㎞/h) 最低速度50㎞/h
一般道路: 最高速度60㎞/h  最低速度の規定なし

ちなみに、道路の幅にも違いがあります。
一般道の幅が3.0m~3.5mなのに対して、高速道路の幅は3.5mを標準として、追い越し車線や3車線の真
ん中の道路が3.75mにされているところがあるなど、ゆとりのある設計になっています。

料 金

高速道路を利用する際は、通行料金が必要です。
高速道路の通行料は、距離や通行する道路によって決められています。
支払い方法には、「現金払い」と「ETC払い」の2種類があります。

ETC払い(電子料金収受システム)

料金所のETCゲートを通行して料金を自動的に支払うシステムです。
車両に専用のETC車載器を搭載して、ETCカードをセットした状態にしておくことで利用することができます。
入口・出口の両方の料金所で一時停車する必要がなく、徐行してスムーズに通過できるため、渋滞の緩和につながります。
また、ETC割引制度が適用される高速道路もあるため、現金払いよりもお得になるというメリットもあります。

現金払い

高速道路の入口料金所(一般レーン)で発行される通行券を受け取り、出口料金所で料金を支払いま
す。支払いは、現金またはクレジットカードでの利用が可能です。
くれぐれもETCレーンに進入しないように注意してください。

通行可能な車両が制限されている

一般道で通行可能な歩行者や自転車・原付バイクが、高速道路では進入禁止となっています。
高速道路では、一般道より車両の交通量が多く、速いスピードで通行していますが、交差点がなく、通行可能な車両を制限しているので、一般道に比べて事故発生率が低くなっています。
高速道路で最も多い事故は、渋滞が発生している状態での前方不注意による追突事故で、事故全体の45%を
占めています。
これは一般道のように交差点で歩行者や自転車が絡んだ複雑な通行状況での事故がないことを表しています。
高速道路が一般道路とは明らかに異なる特徴をもっていることがよく分かりますね。

2.高速教習の流れ

高速教習の流れ

高速道路と一般道の違いを理解したところで、つぎは実際の「高速教習の流れ」について解説していきます。

高速教習の流れ

高速教習では、2時限で2人以上の教習生が運転することが一般的です。
教習車1台につき、教習生が2人以上同乗して、それぞれ交代で運転するという形式。
自分が運転しないときも後部座席に同乗して、ほかの教習生の運転を見守ります。
一般的な流れとしては、教習所~高速道路を往復するコースで、往路と復路をそれぞれの教習生が交代して運
転します。
高速道路での走行距離は15㎞~20㎞程度で、時間にして15分~20分程度が目安。
教習生が一般道から高速道路に入り、高速道路を運転し、次の出口で高速道路から退出して、一般道に戻って
いく――という流れをしっかり経験できるように構成されています。

【高速教習の具体例】
  1. 教習所で高速道路の走行前の車両点検を実施して出発。
  2. <往路>教習生Aが運転: 教習所 ⇒ 高速道路入口
    • 教習生Aの運転で、教習所から一般道を通って高速道路に入り、次の出口で退出し、一般道へ。
  3. <復路>教習生Bが運転: 高速道路 ⇒ 教習所
    • 教習生Bに運転を交代して、再び高速道路に入り、次の出口で退出し、一般道へ。教習所に戻る。
  4. 教習所で指導員から評価・アドバイスを受ける。 高速教習終了。

高速道路が利用できない教習所では?

近くの高速道路が混雑するなどして高速教習に向かない場合や、教習所の近くに高速道路がない場合には、実際の高速道路を利用した高速教習を行わずに、シミュレーターを利用して高速教習を実施することがあります。
シミュレーターは、実際の運転時の環境や交通状況を再現することができるため、高速道路での運転を疑似体験することができます。
指導員に同乗してもらい、実際の高速道路で運転経験を積むことに越したことはありませんが、さまざまな理由で高速道路が利用できない教習所では、シミュレーターを駆使して高速教習を実施していますので安心してください。

3.高速教習のポイントと注意点

高速教習のポイントと注意点

高速道路の最大の特徴は、信号がなく、一般道よりも速いスピードでクルマが流れているところです。
そのため、高速教習の重要ポイントは、「合流」や「車線変更」「追い越し」といった、多くのクルマが速いスピードで流れてくる
中で、他のクルマとの距離感やタイミングを計りながら、自分で判断して操作するというところです。
そして、それら「合流」や「車線変更」「追い越し」の感覚を身に付けながら、インターチェンジの乗り降りなど高速道路での一
連の走り方を学ぶことが最大のテーマです。
最初はスピードに対する恐怖心があるかもしれませんが、交差点もなく、歩行者や自転車もいないので、感覚を掴みさえす
れば、一般道よりも運転しやすいと感じることでしょう。

■高速教習のポイント

1.高速道路への入り方

高速道路への入り方

教習所を出発し、一般道を走って目標の高速道路の入口を見つけます。
通行料の支払い方法が、現金払いの場合は、一般レーンから進入して、ゲートで自動発券機または料
金所の係員から通行券を受け取ります。(この通行券は、出口で精算する際に必要になります。)
ETC 払いの場合は、ETCレーンに時速20km以下で進入し、ゲートの開閉バーが上がったことを確認してから
通行するだけです。
いずれの場合にも、前にいる先行車両との車間距離を十分に保ち、先行車が通過してから進むようにします。

2.本線への合流方法

本線への合流方法

高速道路の本線への合流は、苦手意識をもつ方が非常に多いです。
料金所を通過すると、加速車線で徐々に速度を上げていきます。
このとき、加速しながら右ウインカーを出し、ミラーと目視の両方で本線を走行する他のクルマの流れを確認します。
そして、合流できるポイントを見つけたら、本線の上限速度80km/h(~100km/h)を目指してしっかり加速
し、タイミングを計りながら、ゆっくりと本線に合流します。
混雑しているときは、合流できるポイント(車両)と並走するようにして、その後ろに続くようにして合流するのが安全に合流するコツです。
ちなみに、高速道路では本線を走行する車両に優先権があります。
したがって、本線を走行する車両の走行の妨げにならないように合流する必要があるのです。
お互いに無理をせずマナーを守って安全運転を心掛けることが大切です。

3.車間距離の取り方(高速道路の走り方)

車間距離の取り方(高速道路の走り方)

高速道路では、走行速度が上がっているため、一般道での走行時より車間距離を広く取る必要があります。
時速100kmで走行する時には車間距離を100m、時速80kmなら80mの車間距離が目安とされています。
他のクルマの無理な割り込みや急ブレーキがあったときでも、十分な車間距離を取っていれば、慌てることなく対応することができます。

4.車線変更の方法(追い越し)

車線変更の方法(追い越し)

高速道路には、走行車線と追い越し車線があります。
通常は一番右側の車線が追い越し車線とされています。
前にいるクルマを追い越したい場合には、この追い越し車線に車線変更をして追い越します。
そして、追い越しが終わったら、十分な車間距離を確保して走行車線に車線変更して戻るのがルールです。
車線変更は、本線合流の際と同じように、ウインカーを出して、移動したい車線に目標ポイントを見つけたら、流れに合わせて速度を調整しながら安全確認をして車線変更を行います。
移動したい目標ポイントを、自分が運転する車両の斜め前方に定めるのがコツです。追い越したあとに走行車線に戻る際も同様です。
ちなみに、追い越した後も走行車線に戻らず、そのまま追い越し車線を走り続けると、「通行帯違反」という罰則の対象になるので注意が必要です。

5.遠くを見て、渋滞に注意する

遠くを見て、渋滞に注意する

高速道路での事故の約45%が渋滞時の追突です。
車間距離のところでも解説しましたが、ハイスピードで走行する高速道路では、十分な車間距離を取りながら、より遠く前方の道路状況を、より早く把握していなければ、危険を回避することが難しくなります。
また、走行中に標識や看板・電光掲示板の情報を見落とさないためにも、常に遠くに目線をやることが大切です。

6.標識・看板・電光掲示板の情報を見落とさない

標識・看板・電光掲示板の情報を見落とさない

高速道路には、制限速度などを示す標識や、それぞれの目的地への分岐点や出口に関する情報を示す看
板、渋滞や事故・工事の情報を知らせる電光掲示板などがあります。
高速道路では、常に渋滞や事故が発生したり、工事が行われていたりするので、その場合には、迂回が必要
になったり、あらかじめ車線変更をしておかなければならなかったりと臨機応変な対応が必要になります。
また、出口の料金所で希望するレーンに無理なく入るためにも、看板を見落とさないようにしなければいけ
ません。
常に十分な車間距離に取り、遠く前方に目線をやって運転することがコツです。

7.高速道路の降り方(出口料金所で迷わない)

高速道路の降り方(出口料金所で迷わない)

本線走行中に目的の出口を示す標識や看板があるので、注意して見落とさないようにしましょう。
標識や看板を見つけたら、早めに車線変更して出口に続く車線に移っておくことが大切。
出口車線に乗って本線から降りれば、出口料金所で進むべきレーン(一般or ETC)にすみやかに進み、出口ゲートから退出します。
前の車両と十分な車間距離を取って、あわてずにゆっくり進みましょう。

8.高速道路出口~教習所への一般道では速度超過に注意

高速道路出口~教習所への一般道では速度超過に注意

出口料金所から退出して一般道を進んでいきますが、ここで速度感覚を一般道路に戻す必要があります。
ここまでずっと高速道路で時速80km~100kmで走行してきたので、一般道でもついついアクセルを踏みがちになってしまうので危険です。
無事に高速道路から降りて来られたからといっても、まだ油断は禁物です。

4.まとめ ~高速教習の心構えと準備~

まとめ ~高速教習の心構えと準備~

今回は、これから免許を取ろうと考えている方や高速教習を控えた教習生の方に向けて、怖さや不安を解消するために、高速教習の流れとポイントを詳しく解説してきました。

最後に、まとめとして「高速教習の心構えと準備」をお伝えします。
事前準備としては、本記事で解説してきた「高速教習の流れとポイント」をしっかり理解していただいていれば問題ありません。
さらに付け加えるとすれば、通行料金の支払い方法が、現金払いなのか ETC 払いなのかを事前に確認しておけば、本番で慌てることなく落ち着いて対応できます。
そして、高速教習で利用する「高速道路や入口料金所までの一般道」をインターネットで確認しておけば、これで準備は万全です。
あとは、前日にしっかり睡眠をとって体調を整えおくことが何より大切です。
本番では、落ち着いてポイントを押さえながら、安全運転を心掛ければ、無事にクリアできますよ!

混雑具合や予算感、予約のタイミングなど、当サイトの「お役立ち情報」で詳しく解説しているので、ぜひ併せて読んでみてください。

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